4つの田園舞曲 K.101(250a)
1.Gavotte ヘ長調 2.Andantino - Allegro ト長調
3.Presto ニ長調 4.Gavotte ヘ長調
モーツァルトは生涯にわたって多数の舞曲を作曲しています。しかし実際に踊って楽しむ際に演奏する実用音楽のため、そうした文化的要素のない日本では、晩年にかかれたいくつかの芸術性の高い作品を除いてほとんど演奏されることはありません。
けれども中には魅力的な作品もいくつか存在します。とりわけ当時の中流階級が好んだといわれる田園舞曲(コントルダンス)の作品は階級的に接点が多かったからでしょうか、ユニークな作品が多いように感じられます。
今回演奏する「4つの田園舞曲」も気になる作品のひとつです。モーツァルトが20歳の頃、ヴァイオリン協奏曲や数々のセレナードを発表した時期に作曲されたと考えられています。ただそうした華やかな作品とは違って、この作品は素朴。牧歌的な雰囲気を漂わせており、響きは室内楽的ですらあります。しかし口ずさみたくなるようなフレーズはやはりモーツァルトならではのもの。ただただ耳をすまして聴いていただければと思います。
この曲の自筆譜には父レオポルドの文字で「セレナード」と書き込まれていたため、研究が進んだ最近(といっても50年前の生誕200周年頃)まではセレナードとして演奏されていました。なるほど、舞曲としてではなくセレナードとして聴いても十分に楽しめる曲といえるでしょう。 (竹野 篤志)
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