ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調K.216
短い生涯の間に数多くの名曲を生み出したモーツァルトではありますが、ヴァイオリンと管弦楽のために書いた作品は以外に少ないようです。一般的によく知られている1番から5番までの5曲、また他人の手が入っていて本人の作といいきれないものが二曲。あとは二つのヴァイオリンのための協奏曲 k.190(186E)やヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲もふくめてもいいでしょう。またセレナードのなかにも一部の楽章がヴァイオリン協奏曲的になっているものがいくつかみられますが、27曲も作曲されたピアノ協奏曲にくらべれば、かなり少ないといえましょう。これは、ウイーンに居を移してからのモーツァルトが、作曲家としてより、ピアノ演奏家としての収入が多く、生活のためにピアノ作品を次々にうみださなければいけなかったからと思われます。 この第3番は19歳の時の作品で、非常に美しいメロディーが次から次へ、泉のように沸き出してくる曲です。特に第三楽章では途中にト短調のAndanteとト長調のAllegrettoが挿入され、雰囲気を大きく変えながら盛り上がっていきますが、曲の終わりが驚くほどあっさりしています。聴いていると、戸惑うかもしれませんね。
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