*Ensembre"AMADEUS"Tama +++ 曲目解説(協奏曲) +++

協奏交響曲変ホ長調K.364(320d)(K.297c)

 この曲が作曲された当時、音楽の中心地であったマンハイムとパリでは、複数の独奏楽器が活躍する「協奏交響曲」というジャンルが非常に人気があり、C.シュターミッツやゴセックなど、多くの作曲家がこのジャンルの作品を書いていまし た。  1777年から1779年にマンハイムからパリを旅行したモーツァルトは当地で最新の音楽の流行に触れ、1778年4月にパリで開催された公開演奏会、“コンセール・スピリチュエル”の総監督の依頼で、4つの管楽器を独奏に据えた協奏交響曲を作曲しました。(この曲の楽譜は現在消息不明となっており、現在演奏につかわれているものも真偽が定かではないといわれています。)ザルツブルクに戻ったモーツァルトは1779年に今度はヴァイオリンとヴィオラを独奏楽器とする協奏交響曲を作曲しました。通常の協奏曲と同様の協奏風ソナタ形式で書かれたこの曲は提示部にみられる息の長いクレッシェンドなどマンハイム・パリ旅行の影響が色濃くみられます。そして秀逸なのは深い憂いと悲しみをたたえた表現が印象深い2楽章。ヴァイオリンとヴィオラの物悲しいメロディの対 話がとても魅力的です。

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