セレナード「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」 K.525(250a)
1.Allegro ト長調 2.ロマンツェ Andante ハ長調
3.Menuetto : Allegretto ト長調 4.Rondo : Allegro ト長調
この弦楽合奏で演奏される曲はモーツァルトといえばだれでも思い起こされるような名曲中の名曲で、彼のセレナーデの中でも特に人気の高い作品であります。映画「アマデウス」の冒頭、音楽にあまりくわしくない牧師に対しサリエリがこの曲を口ずさんだ時、その牧師が「この曲は知っています。すばらしい曲ですね!」と言ってしまうシーンは象徴的ですね。
この曲は1787年に完成されたものである。おそらく他のセレナーデと同様に何らかの機会のために作曲されたものと思われますが、具体的なことはわかっていません。
楽章構成も、現在では交響曲的な4楽章構成をとっていますが、モーツァルトの自作品目録には「アレグロ、メヌエットとトリオ、ロマンツェ、メヌエットとトリオ、フィナーレからなる」とあることから、作曲時にはセレナーデの原則どおりの5楽章構成をとっていたという説、また実はもう一組メヌエットとトリオがあり6楽章構成だったとする説もあります。
この曲については、細かい説明は不要でしょう。全体的に明るく開放的な主題で構成されており、シンプルですが非常に計算された、すみからすみまですばらしい曲です。
ちなみに。一般に親しまれている「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」という表題は、モーツァルトの自作品目録の記載されているものです。これは「小夜曲」、つまり「小セレナーデ」と同じ意味のドイツ語ですが、明らかに「セレナーデ」なので、彼の死後出版された初版ではこのドイツ語の表題を用いずに「セレナーデ」としているそうです。 (田邉 恭)
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