歌劇「劇場支配人」K.486 序曲
モーツァルト自身が「1章の音楽付喜劇」という名称を与えているこの作品、実は全10場、30分ほどのうち音楽がついているのは4場だけ。もちろん登場人物の半分以上はうたを歌いません。一方不釣合いなほど大編成で書かれた序曲は、まるで交響曲の第1楽章に見られるような、厳格なソナタ形式にもとづいています。 序曲はこのように非常にモーツァルトらしい生き生きとしてスリリングな名曲として仕上がりましたが肝心の本編は台本自体が歌劇というより田舎芝居に近く、残念ながら人気を集めることができなかったそうです。 もしモーツァルトがこの曲を第1楽章に配した交響曲を書いていたら、今でも頻繁に演奏される名曲として評判になっていたかもしれませんね。 (田邉)
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