歌劇「ポントの王ミトリダーテ」序曲K.87(K.74a)
モーツァルトの作品番号はほぼ年代順に626番まで並んでいますが、若い番号、特に10番代の作品はあまり多くとりあげられることはありません。5歳から作曲をはじめたモーツァルトにとっては、この辺りは少年期の作品にあたるからでしょうか。しかし、天才と呼ばれた彼のこと、どんな作品を書いていたのか?興味はつきません。そこで、今回はこの序曲 を演奏いたします。 この「ポントの王ミトリダーテ」という歌劇そのものは、1770年、モーツァルト14歳のときにミラノの歌劇場のために書いたもので、上演時間が3時間を超える、初の本格的なオペラです。ローマ時代を背景にポント国の王ミトリダーテの後妻を彼の二人の息子が好きになってしまう、という出来事を描いたラシーヌ悲劇を原作とした複雑なものです。そしてこの物語に音楽をつけたモーツァルトがいかに天才であった かを感じさせます。 序曲は2つの速い曲の間に1つのゆっくりな曲をはさんだ3つの曲(楽章)で構成された、いわゆるイタリア風序曲の形をとっています。この形式は後半に演奏します交響曲の形式にも大きな影響をあたえています。そんなことを頭の隅に おいてききくらべてみるのも面白いかも知れません。(竹野)
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